決済は基本的に買主が指定した場所で行われます。
買主が住宅ローンを利用する場合には、住宅ローンを借りる金融機関で決済を行うのが一般的です。
買主が利用する金融機関の奥の部屋を間借りして行いますが、買主が現金決済やネット銀行などを利用する場合は、仲介業者の事務所や司法書士の事務所で行う事もあります。
金融機関が開いている平日の午前中に行うことが多いです。
大安日や月末近くに決済をする人も多いため、その日は混み合うことがあります。
所要時間は1時間から1時間半前後が多いです。
売主
買主
司法書士
不動産仲介会社
金融機関の担当者
※売主が住宅ローンを借りて支払い中の場合は、売主の金融機関の担当者も立ち合うことがあります。
・実印
・印鑑証明書
・本人確認書類
・登記識別情報
(不動産登記権利情報)
・住民票
・戸籍謄本
・売却物件の鍵
・買主に引き継ぐ資料
・通帳・銀行印
・仲介手数料
・登記費用(状況による)
・固定資産税評価証明書
・実印
・印鑑証明書
(住宅ローンを使う場合)
・住民票
・本人確認書類
決済場所には司法書士や不動産仲介業者など数名の人が立ち合うため、まずは来た人から順にお会いした方全員と名刺交換と挨拶をします。
全員が揃い挨拶を済ませると、まずは司法書士が決済の場にいる人の本人確認を行います。司法書士の職責に基づく、人・物・意思の確認です。売主と買主双方に、売却する意思、購入の意思確認をします。
前もって案内をしていた登記に必要な書類を司法書士が確認します。その後、売主と買主に登記申請に必要な登記原因証明情報や委任状等に署名と押印をしてもらいます。司法書士による確認作業が終われば決済の準備は完了です。
買主から売主へ残代金の支払いを行います。買主が住宅ローンを利用する場合には、このタイミングで融資が実行されます。固定資産税・都市計画税や管理費・修繕積立金などの各種精算金の授受も行います。
残代金の着金が確認でき次第、売主は残代金や各種精算金の領収書を発行して買主に渡します。領収書は不動産会社が用意してくれるのが一般的ですが、事前に確認しておきましょう。
登記完了後に発行される登記識別情報等の書類のご説明及び郵送先を確認します。それと同時に買主へ物件の鍵や設備の取扱説明書などの各種書類も引渡します。鍵は合鍵を含めて、すべての鍵を渡します
決済手続きが完了したら、司法書士と不動産仲介会社への報酬を支払います。
最後に決済に不備がないかを改めて確認し、問題がなければ取引は完了です。このあと司法書士は役所に出向き、決済当日中に登記を申請します。
※以上の流れが全て終わったら解散になります。
司法書士は国家資格です。司法に関する書類の作成や登記の代理を行う仕事をしています。
個人でも不動産の所有権移転手続きや登記を行う事は可能ですが、不動産の売買は大きな金額の取引になるため、個人で手続きを行うと時間がかかってしまったり、ミスによるトラブルが発生するリスクが高くなります。売主・買主双方が安心して売買を行うためにも、司法書士に依頼することが望ましいとされています。
知ってる司法書士が居なくても、仲介を依頼した不動産会社に紹介してもらうことができます。
人とは登記名義人である売主と登記簿に名義が載る買主です。運転免許証などで本人確認をとり、売買契約の当事者たちに間違いがないか確認します。
物とは取引をする不動産のことです。売買契約書に記載されている不動産と、取引対象の不動産登記簿を照会して、対象不動産が当事者の認識と間違いがないか確認します。
売主と買主それぞれに売却する意思、購入する意思を確認します。物件の確認と一緒に意思の確認も行っています。