住宅ローンの
借入額の
目安は
どれくらい?
家を買う時、立地条件や間取りを考えることも大切ですが、まずは自分が買える家の価格はいくらぐらいなのかを把握することが大切です。 購入価格の上限は、準備できる頭金と、金融機関から借りられる住宅ローンの上限金額の合計です。頭金は、物件価格のうち現金で支払う分を指します。 住宅ローンは、物件の担保価値や借りる人の返済能力によって借りられる金額が決まります。借りられる上限を決めるものは、各金融機関や住宅ローン商品によって違いがあります。その中で基準になるのが年収です。年収が高いほど返済能力があるとみなされ、借りられる金額も高くなります。
まずは頭金がいくら出せるのか考えましょう。頭金で気を付けたいのは、自己資金のすべてを頭金にしてしまうことです。家の購入には「家の価格」以外にも、税金や住宅ローン手数料などの「諸費用」があるからです。 諸費用のためのローンを用意している金融機関もありますが、借入額が増えると返済に負担がかかります。できることなら、諸費用分は頭金でまかなうのが良いでしょう。諸費用は住宅ローンの借入額等によって違ってきます。
借りる金額は、毎月無理なく返せる金額にしましょう。銀行などによって算出される借入額の上限は、自分が無理なく返していける金額とは限りません。 例えば、同じ600万円の年収でも夫婦2人暮らしの世帯と、子どもが3人いる5人暮らしの世帯とでは、食費や衣料費、光熱費などの日常生活の費用が異なります。 毎月いくらを返済にあてられるかは、世帯によって異なるので「毎月返していける金額」を考えることが大切です。
ローン契約時の年齢によって、無理なく返していける借入金額は違ってきます。定年退職後、再就職して働けたとしても年収は下がることが想定されますし、退職金もどうなるかは不透明です。 住宅ローンの返済は、定年退職前に完済する方が安心です。返済が終わるまでの間に共働きをやめたり転職するなど支出入の変化はないか、子どもの教育費や車の購入など大きな出費の予定など、家族の事情も考慮したほうが良いでしょう。
40歳を過ぎてから住宅ローンを借りる場合は、借入額に注意が必要です。20代・30代の若い時と比べて定年退職までの年数が長くないため、長期返済プランを契約することが難しくなります。 同じ金額を借りても、20年ローンと30年ローンとでは毎月の返済額が大きく異なります。老後の安定した生活を確保するためにも、毎月無理なく返済することができるよう、借入額を少なくすることも考慮して契約しましょう。